動物の病院 くすめ

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熱中症対策(水分補給編)

      2024/08/14

犬や猫が一日に必要とする水分摂取量は、体重や食事内容、生活環境、活動量などによって異なりますが、一般的な目安として

犬の水分摂取量

体重1kgあたり約50~60mlの水分が必要です。

例えば、体重10kgの犬であれば、1日に約500~600mlの水を飲むことが目安となります。

猫の水分摂取量

体重1kgあたり約50~60mlの水分が必要です。

例えば、体重4kgの猫であれば、1日に約200~240mlの水が必要です。

食事に含まれる水分量

ウェットフードは約70~80%の水分を含んでいます。

ドライフードは約10%以下の水分しか含まれていません。

 

なかなか水入れに水をいれていても飲んでくれない・・・

飲んでると思う・・・

と言われる飼い主さんもおられます

そこで

水分を摂るために!!いくつか工夫を紹介します。

1. 水の場所を複数設置する

家の中に複数の水飲み場を設置することで、ペットが水を見つけやすくなります。また、飲みやすい場所や環境を選んで水を飲むことが増えるかもしれません。猫は夜間でも水を飲むので気をつけてあげてください。

2. 流れる水を提供する

猫や一部の犬は、流れる水を好む傾向があります。ペット用のウォーターファウンテンを使うと、水を飲む興味を引きやすくなります。写真に写っているナナ(猫)は蛇口から直接、飲むことがあります。

 

3. 水の質を改善する

新鮮で清潔な水を提供することが重要です。水にほんの少しだけ氷を入れて冷たくするのも良いでしょう。

4. ウェットフードを与える

ドライフードよりもウェットフード(缶詰やパウチ)には水分が多く含まれています。これを食事に取り入れることで、自然と水分摂取量が増えます。なかにはドライフードしか食べない子もいますので、水やぬるま湯をドライフードにかけてあげる。

5. 水に味をつける

水に塩分の含まないブイヨンやツナ缶の汁やささみのゆで汁を混ぜることで、ペットが飲みやすくなります。ただし、塩分やその他の調味料が入っていないものを使用してください。

6. 水の器を見直す

いま食器は陶器ガラスプラスチックステンレス etc 多く種類があります。その子によって好きな素材があります。また器の大きさも関係してきます。猫の場合、ひげが食器に当たると嫌がる子もいますので、浅くて広い器などを選んでみてください。

7. 遊びや運動後に水を提供する

犬や猫が運動をした後は喉が渇きやすくなります。遊びの後や散歩の後に水を飲む時間を作ると、自然に水分摂取量が増えます。散歩の際はお水を準備していってください。

 

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