ノミ!ダニ!!は こんなとこに潜んでいる
2024/09/29
「うちの子は家から出さないのにノミがついてしまいました」と悩む飼い主さんが多いですが、ノミやダニは飼い主の服や靴底に付着して家庭内に持ち込まれたり、他の動物との接触によって広がります。特に、雨上がりで気温が高い時期は、ノミやダニが活発になるため、注意が必要です。
ノミが潜んでいる場所
- ペットのベッドやカーペット、家具の隙間:暖かく湿度の高い場所が好きです。
- 草むら、公園、庭の落ち葉や茂み:外で遊んだペットに付着しやすいです。
- 動物同士の接触:ノミは他の動物から簡単に移ります。
ノミがもたらす被害(犬・猫への影響)
- かゆみや皮膚炎:ノミの唾液にアレルギー反応を起こし、かゆみや皮膚炎を引き起こします。特に「ノミアレルギー性皮膚炎」は慢性化しやすいです。
- 貧血:ノミが大量に吸血することで特に子犬や子猫に貧血が起こることがあります。
- 瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)の感染:ノミを介して寄生虫に感染するリスクがあります。
ノミがもたらす被害(人への影響)
- かゆみや刺し傷:ノミに刺されると足や足首にかゆみや発疹が生じます。
- 皮膚炎やアレルギー反応:人もノミの唾液にアレルギー反応を示し、かゆみや腫れが起こることがあります。
マダニによる被害
マダニが潜んでいる場所
※ダニ(血を吸った状態のものです)
- 草むら、森林の茂み、公園のベンチ:外で遊んだ犬や猫の被毛に付着しやすいです。
- 庭や芝生:ペットが外出先から持ち帰ることが多いです。
マダニがもたらす被害(犬・猫への影響)
- バベシア症:マダニが媒介する原虫が犬の赤血球を破壊し、重篤な貧血や発熱を引き起こします。早期治療が必要です。
- 皮膚炎やかゆみ:マダニの吸血は長時間続き、吸血部位にかゆみや炎症を引き起こし、二次感染を引き起こすことがあります。
- ライム病:マダニが原因で発熱や関節炎を引き起こします。
マダニがもたらす被害(人への影響)
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS):SFTSウイルスを媒介するマダニによる感染で、発熱や下痢、吐き気、血小板の減少を引き起こし、重篤な場合には死亡することがあります。
- ライム病:発熱や筋肉痛、関節痛が起こり、放置すると慢性関節炎になることもあります。
予防方法
ペットに対する予防
- 定期的な薬剤投与:動物病院で処方されるノミ・ダニ予防薬を1ヶ月ごとに適用しましょう。
ノミトリをつける際の注意事項
Ⅰ.誤ってノミトリを舐めてしまった場合、下記の症状がみられることがあります。
※特に多頭飼いされている方は注意してください。
・嘔吐
・下痢
・元気消失(重症はぐったりすることも)
・食欲不振
・よだれ
Ⅱ.ノミトリをつけた箇所が脱毛する場合もあります
Ⅲ.ノミトリを付けたら乾くまではその部分を触らず、触ってしまった場合はすぐに手を洗ってください。
上記の症状が見られた場合はすみやかに病院に来院されてください!
2.室内環境の清潔維持:ペットの寝床やカーペットを定期的に掃除し、ノミやダニの繁殖を防ぎます。 3.ブラッシングと点検:外出後にペットの体毛をブラッシングし、ダニの早期発見を心がけましょう。
人に対する予防
- 適切な服装:草むらや森林では、長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を防ぎましょう。
- 虫よけスプレーの使用:外出時には、虫よけスプレーを活用してノミやダニの付着を予防しましょう。
- 定期的な掃除:ノミやダニを家の中に持ち込まないように、カーペットや家具の隙間を中心に掃除を行いましょう。
よくある質問 (Q&A)
Q1. ノミやダニの予防薬はどのくらいの頻度で使うべきですか?
A2. 予防薬は1ヶ月ごとに使用するのが一般的ですが、製品によって異なります。獣医師と相談し、適切な予防薬を定期的に使用してください。
Q2. 室内飼いのペットでもノミ・ダニ予防が必要ですか?
A3. 室内飼いでも、飼い主の服や靴を通じてノミやダニが持ち込まれることがあるため、予防が必要です。
Q3. ノミやダニが家の中で繁殖したらどうすればいいですか?
A4. ペットに予防薬を使い、カーペットや家具の隙間など家全体を徹底的に掃除し、必要に応じて殺虫スプレーを使用しましょう。
Q4. ノミやダニの予防薬はどれくらいの期間、効果が続きますか?
A4. 多くのノミ・ダニ予防薬は1ヶ月間効果が持続します。しかし、製品によっては3ヶ月間効果が持続するものや、数週間ごとに再投与が必要なものもあります。獣医師に相談して、ペットに最適な予防薬と使用頻度を確認することが大切です。
Q5. 1年を通して予防薬を使用する必要がありますか?
A5. 地域や気候により異なりますが、春から秋にかけてはノミやダニの活動が特に活発になるため、1年を通して予防することが推奨される場合があります。特に暖かい地域や室内環境の温度が高い場合は、冬でも予防薬を使用するのが良いでしょう。
Q6. ノミ・ダニの予防薬を切らした場合、どうすればいいですか?
A6. 予防薬を切らした場合、できるだけ早く再投与することが重要です。長期間予防薬を使用しないと、ノミやダニが再び繁殖する可能性が高まります。薬が手に入らない場合は、獣医師に相談し代替手段を確認してください。
Q7. 予防薬を適用するタイミングはありますか?
A7. 予防薬は、ノミやダニが活動を始める前の早い段階、特に春先から適用し始めるのが理想的です。ただし、通年予防が必要な場合は、定期的に1ヶ月ごとなどに使用し続けることが推奨されます。