家族だからこそできること—ペットの誤飲を未然に防ぐ
2024/08/12
ペットが食べてはいけないものを口にしてしまう誤飲。場合によっては、手術をしたり、死に至ることもある
悲しい事故のひとつです。
誤飲事故の発生は12月~3月の寒い時期に多いです。
12月といえば、クリスマス。ケーキやチキンやツリーのかざり。1月はお正月で親戚やお友だちも集まるこことが多く、
2月はバレンタインデーで家の中にチョコがいつもより多くあることも要因です。
年末年始は親戚や友達の帰省で普段会わない方が家に来る機会が増えるのもこの季節です。
普段は、家族が気をつけていても、みんながワンちゃん、ネコちゃんの食べたらいけないものを知っているとは限りません。
そこで誤飲が起きないようにするために、また起きてしまった時にどうしたらいいのかをお話ししたいと思います。
「飼い主さんが飲んでいる薬」や「タバコ」「子供のおもちゃ」をペットが誤飲したと来院される方がいます。
もし誤飲してしまったら
まず、本当に口に入れてしまったのか、口にしたと思ったものが床に落ちていないかなど、今一度確認をしてください。
まれに、自宅に帰ってよく見てみると床に落ちていたなんでこともあります。
つぎに、いつも食べているご飯を食べさせてから病院へ連れて行ってください。
病院では
「いつ」「何を」「どのくらいの量」を口にしたのか先生に話してください。
また可能なら口にしたものと同じものがあればそちらも持参してください。
応急処置の方法として、食塩を飲ませるという方法があります。
確かに吐かせる効果がありますが、万能ではありません。
また食塩を飲ませ吐かせた後は必ず病院へ連れて行ってあげてください。
洗剤などを誤飲した場合は食塩を飲ませることでかえって危険なことになります。
液体の類を誤飲した場合、無理に吐かせようとせず、牛乳や水を多めに飲ませ病院へ連れて行ってください。
異物を誤飲した場合で、口をあけて取れるようであれば、取り除いてあげてください。
ノドに詰まったままだと窒息してしまいます。
釣り針を飲み込んだ場合、糸を切らずつけたまま病院へ連れて行ってください。
動物はこれを食べたら具合が悪くなると、人のように判断することはなかなか難しいものです。
ですから飼い主さんにお願いがあります。
誤飲は私たちのちょっとした気遣いで防ぐことができます。
薬やタバコなどを飲みこんではいけないものはビンや缶などに入れ、棚の上に置き、
ペットが口に出来るような場所にはモノを置かない。
これらを心がけてあげてください。
誤飲した場合はまず掛かりつけの病院へ電話をし、支持を仰いでください。