動物の病院 くすめ

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冬でも注意!ペットがかかる「冬場の熱中症」とは?

      2024/11/07

冬における熱中症の原因と対策

1. 冬に熱中症が起こる理由

冬場の熱中症は、主に暖房の使い過ぎによるものです。室内の温度が高すぎると、ペットは体温を効果的に調整できず、熱中症のリスクが増します。特に暖房器具の近くで長時間過ごす場合や、換気不足で乾燥が進むと危険です。

2. 冬場の熱中症の症状

冬でも熱中症の症状は夏と変わりません。以下の症状に注意が必要です:

  • 速くて浅い呼吸
  • 舌や歯茎の赤み
  • 元気がない
  • よだれの増加
  • 嘔吐や下痢

これらの症状が現れた場合は、すぐに涼しい場所に移動させ、動物病院に連絡することが重要です。

3. 冬場の熱中症予防のポイント

  1. 室内の温度と湿度の管理

    • 犬の場合:理想的な室温は20~22℃。定期的に涼しい場所に移動させ、湿度は40~60%に保つことが推奨されます。
    • 猫の場合:同様に室温は20~22℃が理想。猫が自ら移動できる涼しい場所も用意し、湿度を保つことが重要です。
  2. 水分補給

    • 冬は水分摂取が減りがちなので、常に新鮮な水を提供し、こまめに飲ませることが必要です。特に、ウェットフードや無塩スープを取り入れると良いでしょう。

水分補給を促す工夫

  • 新鮮な水の提供:毎日水を入れ替え、清潔に保つ。
  • 水飲み場の設置:家の各所に水飲み場を設けることで、頻繁に水を飲むようになります。
  • 流れる水の利用:ペット用ウォーターファウンテンを使用し、興味を引く。
  • ウェットフードの活用:ドライフードに加え、ウェットフードを与えることで水分を補給。
  • スープやブロスの提供塩分を加えない自家製スープを少量与えると、食事と共に水分補給ができます。

4. 水分不足のサインを見逃さない

以下の症状に注意し、早めの対策を講じましょう:

  • 皮膚の弾力がなくなる
  • 口の中が乾いている
  • 元気がなくぐったりしている
  • 尿が濃い色、または排尿回数が少ない

こうしたサインに気づいたら、すぐに水を飲ませ、必要に応じて動物病院に相談してください。

冬の寒さの中でもペットの健康を守るために、温度管理と水分補給に気を付けましょう。

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