動物の病院 くすめ

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🐶🐱「イボかと思ったらマダニ!?」見分け方と対処法

   

春から秋にかけて、ワンちゃんやネコちゃんの皮膚に「イボのようなもの」を見つけて、驚いて来院される飼い主さんがいらっしゃいます。実は、それ… マダニ かもしれません!😱

今回は、 イボとマダニの見分け方 や、もしマダニだった場合の 正しい対処法 に加え、 マダニとは何か?マダニが寄生していることで現れる症状マダニのチェック方法潜んでいそうな場所 についても解説します!


🕷 マダニとは?

マダニってどんな生き物?

マダニは、 クモの仲間 に分類される外部寄生虫で、草むらや公園などに生息しています。動物の皮膚に噛みつき、 吸血して数日間にわたり寄生 します。

マダニの特徴

🔹 肉眼で見えるほどの大きさ(吸血前は2〜3mm、吸血後は1cm以上に膨らむ)

🔹 脚が8本ある(昆虫とは異なり、クモに近い)

🔹 皮膚に強く噛みつき、簡単には取れない

🔹 病気を媒介することがある(バベシア症、ライム病など)

お散歩中や外で遊んでいるときに、草むらに潜んでいたマダニが飛びついて寄生することが多いです!


🧐 マダニかイボか?見分けるポイント!

マダニの場合

🔹 触ると プニプニしている(血を吸って膨らんでいる)

🔹 小豆~米粒大の大きさ(吸血するとどんどん大きくなる)

🔹 足がある(よく見ると小さな脚が皮膚に埋まっている)

🔹 毛抜きで引っ張ると痛がる(皮膚にしっかり噛みついている)

イボ(皮膚腫瘍など)の場合

🔹 硬くて動かない

🔹 足はない(当然ですね!)

🔹 触っても 痛がらない ことが多い

🐾 一番のポイントは「足があるかどうか」! ルーペやスマホのカメラで拡大してみると、マダニには小さな脚が確認できます。


マダニが寄生していると出る症状

🐾 マダニが1匹ついているだけでも、以下のような症状が出ることがあります。

🔸 かゆがる、気にして舐める・噛む

🔸 赤みや腫れがある(刺された部分の炎症)

🔸 ぐったりして元気がない(貧血の可能性)

🔸 発熱、食欲不振(病原体感染の可能性)

🔸 歩き方がぎこちない(関節付近に寄生した場合)

特に 貧血や発熱 がある場合は、マダニが媒介する バベシア症 などの感染症の可能性があり、 早急な治療が必要 です!🚨


🔍 マダニがいないか定期的にチェックしよう!

特に以下の部位にマダニがつきやすいので、定期的に確認しましょう!

耳の周り、耳の中

目の周り、まぶた

口の周り、あごの下

首の周り(特に首輪の下)

足の付け根(脇や内股)

しっぽの付け根、お腹

🐾 お散歩の後やブラッシングの際にチェックすると◎!


🌿 マダニが潜んでいそうな場所

マダニは 草むらや茂み、湿気の多い場所 に多く潜んでいます!

🏞 リスクが高い場所

🔹 草が生い茂った公園や河川敷

🔹 山道や森の中のトレイル

🔹 庭の雑草が多い場所

🔹 落ち葉が積もった場所

🏡 家の中でも注意!

🔸 散歩後のペットベッドやカーペット

🔸 玄関や窓際(外から持ち込まれることも)

特に春~秋にかけては、草むらや山の中に入る際は注意が必要です!


飼い主さんのQ&A

Q. マダニを見つけたら、すぐに取ってもいいですか?

A. NG!マダニは無理に取らないで!

マダニを無理に引っ張ると、 頭部が皮膚に残り、炎症や感染症の原因 になります。

Q. では、どうしたらいいですか?

A. 動物病院で安全に取ってもらいましょう!

病院では、 専用のピンセット を使い、適切な方法で取り除きます。

Q. 予防する方法はありますか?

A. マダニ予防薬を使いましょう!

首筋に垂らすスポットタイプや飲み薬タイプなど、いくつか種類があります。獣医師に相談し、ペットに合ったものを選びましょう。

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