マーキング
2024/08/16
マーキングは、テリトリーを示すためや他の動物とのコミュニケーション手段として行われます。マーキングの行動にはいくつかの種類があります。
1. 尿マーキング
- 犬: 尿を少量ずつ様々な場所にかけて、自分の存在やテリトリーを示します。特にオス犬は、頻繁に足を上げてマーキングを行います。
- 猫: 尿を後方に噴射するスプレー行為が代表的です。オス猫に多く見られますが、メス猫も行うことがあります。これは、テリトリーの主張や発情期のサインです。
2. 爪とぎ
3. 体を擦り付ける
4. 糞を使ったマーキング
5. 吠え声や鳴き声
ここでは尿マーキングについて触れていきたいと思います。テリトリーをパトロールする時にはマーキングした場所のにおいを嗅ぎ、相手をチェック!
あいつ元気にしてんな!
おっ!新入りがはいってきた・・・しかも自分より大きい。
とかですね。
繁殖期には、どこの子が発情を迎えているかを知る手段にもなります。猫のスプレー行為は普段より濃い尿を後方に向かって、噴射するマーキングです。飼い主さんの中には飼い猫の尿マーキングに困って、「うちの子、去勢手術をしたらしなくなりますか?」と相談されてくる方がいますが、一度覚えてしまった子は去勢したからといって、やめるとは言えません。そもそもテリトリーを主張する必要のない家の中で、スプレー行為をするのはストレスによるものかもしれません。
尿マーキングを家の中で行う理由
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テリトリーの主張
- 新しい家具や引っ越しなどで環境が変わった場合、犬や猫は自分のテリトリーを再確認しようとします。これが、家の中での尿マーキングの原因になることがあります。
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ストレスや不安
- 飼い主の生活習慣の変化、新しく犬や猫を迎え入れた、大きな音や新しい匂いなど、ストレスを感じる要因があると、犬や猫は尿マーキングを通じて安心感を得ようとします。
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発情期
- 特に未去勢のオス猫やオス犬は、発情期に自分の存在をアピールするために尿マーキングをすることがあります。これはフェロモンを通じて異性に自分をアピールするための行動です。
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健康問題
- 尿路感染症や膀胱炎などの健康問題が原因で、頻繁に尿をするようになることもあります。この場合、マーキングのように見えるかもしれませんが、実際にはトイレの問題であることが多いです。
尿マーキングへの対策
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去勢・避妊手術
- 未去勢のオス犬やオス猫は、マーキング行動をとる傾向が強いです。去勢や避妊手術は、マーキング行動を減らす効果がありますが、手術を行っても完全にやめる保証はありません。特に、手術前にマーキングを覚えてしまった場合、行動が残ることがあります。
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ストレスの軽減
- 環境の変化や新しいペットの導入などがストレスの原因である場合、できるだけストレスを減らすよう工夫します。例えば、猫には隠れ場所を提供したり、犬には十分な運動と遊びを与えることが重要です。
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匂いの除去
- 一度マーキングされた場所は、しっかりと掃除して匂いを完全に取り除くことが重要です。市販の酵素クリーナーを使うと効果的です。匂いが残っていると、その場所で再びマーキングをする可能性があります。
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環境の改善
- 猫の場合、トイレの場所や数を見直すことも有効です。トイレが清潔でない場合や数が足りない場合、別の場所でマーキングをすることがあります。また、犬の場合も、適切なトイレトレーニングや散歩の頻度を見直すことが必要です。
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動物病院での相談
- 健康問題が原因で尿マーキングを行っている可能性があるため、まずは動物病院で健康チェックを受けることをお勧めします。特に急にマーキング行動が増えた場合は、病気の可能性を疑う必要があります。