耳ダニ
2024/09/30
耳ダニとは?
耳ダニは、耳垢をエサに耳の中で生息する小さなダニです。感染すると耳にかゆみや不快感を引き起こすため、早期発見と治療が大切です。
耳ダニに感染しているかも?
次のチェックポイントに当てはまる場合、耳ダニ感染の可能性があります。
次の症状が見られたら、耳ダニに感染している可能性があります。
-
黒っぽい耳垢が溜まっている
→ 通常の耳垢とは違い、黒くて細かい粒のような耳垢が増えることがあります。
-
耳をしきりに掻く
→ 耳の中がかゆいため、頻繁に後ろ足で耳を掻く仕草が見られます。
-
頻繁に頭を振る
→ 耳の中の不快感やかゆみで、しきりに頭を振る動作が増えます。
-
耳が赤く炎症を起こしている
→ 耳ダニの刺激により、耳の内部が赤く腫れたり、熱を持つことがあります。
-
強い臭いがする
→ 耳から普段よりも強い不快な臭いがすることがあります。耳垢の増加や炎症が原因です。
-
耳の周りを気にする行動が増える
→ 耳を前足で引っかいたり、物に耳をこすりつけるような行動が見られることがあります。
-
耳の周辺に傷やかさぶたができる
→ かゆみを感じて耳を掻きすぎることで、耳やその周辺に傷がつき、かさぶたができることがあります。
-
落ち着きがない
→ 耳の不快感から、普段よりも落ち着かない、イライラした様子が見られる場合があります。
こういった症状が見られる場合は、一度動物病院で診察を受けることをおすすめします。
感染経路
- 親からの感染:母犬や母猫が耳ダニに感染している場合、子犬や子猫に感染します。
- 間接的な感染:耳ダニに感染している動物と接触した人が、卵を家に持ち帰り、飼っている動物に感染することもあります。
予防方法
- 感染している動物との接触を避けることが一番の予防策です。
- 猫の場合は、スポットタイプの予防薬(駆除薬)も有効です。動物病院で適切な予防薬を処方してもらいましょう。
治療について
耳ダニの治療には、動物病院で処方される耳ダニ駆除薬や耳洗浄薬を使用します。これらの薬を耳に適切に使用し、耳ダニを駆除します。また、症状が重い場合には、追加の薬が処方されることもあります。
さらに、多頭飼いの場合は、すべての同居ペットを同時に治療する必要があります。耳ダニは簡単に広がるため、全員の治療が重要です。
治療期間
治療期間は通常2~4週間です。治療が始まっても、すぐに症状が改善するわけではないため、獣医師の指示に従い、最後まで薬を使い続けることが大切です。治療を途中でやめてしまうと、耳ダニが再発する可能性があります。
よくある質問(Q&A)
Q: 耳ダニの治療は自宅でもできますか?
A: 自宅での治療は難しいため、動物病院での診察と処方が必要です。耳の内部をしっかりと清潔に保つために、獣医師の指導に従い、適切な薬を使うことが重要です。
Q: 耳ダニは人に感染しますか?
A: 耳ダニは基本的に動物間で感染しますが、まれに人に感染することがあります。ただし、深刻な症状になることはほとんどありません。感染を防ぐためには、動物の耳を清潔に保ち、定期的に耳のチェックを行いましょう。
Q: 耳ダニに感染した場合、耳掃除だけで治りますか?
A: 耳掃除だけでは耳ダニを完全に駆除することはできません。専用の薬を使用する必要がありますので、必ず動物病院で治療を受けてください。
Q: どれくらいの頻度で耳のチェックをすべきですか?
A: 1~2週間に1回程度、耳の中をチェックし、異常がないか確認するのが理想です。異常が見つかったら、早めに病院に相談しましょう。